2011年1月3日月曜日

!!Gott nytt år!!               #3/3 Swedish Christmas+New year

    
    !!Gott nytt år!! 明けましておめでとうございます!

    年末忙しくていっぱい日記を溜め込んでしまったので、一気に放出したいと
    思います!
    3編に分けたので、好きな分だけ見てね。
         
          #1/3 Mold making course

        ☁ #2/3 Germany trip + Christmas

        ☁ #3/3 Swedish Christmas+New year(here)


    Mejan Christmas party!!

    学校のクリスマスパーティーでひとりでも踊る私。
    会場はいい感じなのに学生はおとなしくてあまり踊ってくれない。
    先生達の方が踊ってました。

                       手作りの猫お面をかぶってますw



   パーティー料理はベジタリアンとかベーガンとかノーマルとか5段階くらいに
   分かれていた!隣同士の料理では、チーズ(動物性タンパク質)が乗ってるか
   乗ってないかの違いだったり!
   これが、スウェーデンのベジタリアン文化の実態です!



    どーん…
   このパーティーが行われた場所は学校から結構離れた、通称PLATFORMという
   アーティストスタジオでした。だからこれは誰かの作品↑私的につぼ!
   パーティーの最中に、スタジオ見学をさせてもらいました。

   スタジオって日本では聞いた事がないけど、スウェーデンとか多分欧米では、
   アーティストレジデンスみたいなかんじで、多数のアーティストが建物の
   何階かを貸し切って、部屋を振り分けてアトリエにして制作するという環境
   です。
   ちなみにこのアートスタジオには200人くらいのアーティストが活動してるら
   しい。

   学校を卒業すると、個人でスタジオ(アトリエ)を持って制作を続けても、
   同じ世代のアーティスト同士の連絡が取りにくくなるし、お互いで共有できる
   情報量も減ってしまうから、こういうふうに団体でスタジオ制作をするスタイ
   ルが定着してきているみたい。いつだか、来年この学校を卒業の子達と、学校
   でお茶をしてた時に、「学校を出たらこういうなにげないみんなとのおしゃべ
   りができないのが一番堪えるのよね。この学校は施設はいいけど、それは学校
   を出てからはあまり問題じゃなくて、それよりも煮詰まったり、制作の合間に
   なんとなく誰かと話したい時に、同じような境遇の仲間に会って気軽にしゃべ
   れなくなる事が問題だわ。」と言っていた。
   こっちでは、「制作」も「プロジェクト」と呼ぶくらいだし、もはやアートは
   個人的な活動ではなくなってるみたい。


    
    これはルシアの祭日に各地方の教会で行われる合唱イベント。
    ルシアに扮しキャンドルを手にしたその地域の子供達が、サンタルシアとか
    クリスマスソングとか10曲以上を合唱しました。
    私のホストファミリーの娘さんもこの中で歌ってます。
    ルシア祭は元々、冬至の行事で、その時期に力を増す悪魔に惑わされないよ
    うに体力をつけようとした習慣が聖女ルシアと結びついたらしいです。

    教会は厳かだけど、装飾がスウェーデン独特な感じですてきな空間でした。


   これはクリスマスのお菓子。スーパーでもお菓子屋さんでも、クリスマスの
   時期にはこんな豚のマジパンチョコがけなお菓子が並びます。よくサンタク
   ロースのお菓子と隣同士で並んでいて、不思議な感じがした。
   スウェの子になんで豚か聞いたら、理由ははっきりわからないらしいけど、
   スウェーデンで最強とされている北欧神話のThorという神が豚を食べると、
   残った骨が集合し次の日には元の豚に生き返ったという伝説があるらしく
   …それが関係してるかもって。
   昔はスウェでは豊かさのシンボルとしてクリスマスに豚の丸焼きを食べる
   習慣があったとか。


 こちらもスウェーデンのクリスマスに欠かせないジンジャークッキー!
 ショウガやシナモンの香辛料が入っていて、焼き上がりは濃いめの茶色。
 北欧では薄く焼くのが主流です。
 このジンジャークッキーを手作りするというのもクリスマスのイベントの一環。
 私もスウェの友達に「ジンジャークッキーを作ろうよ!」と誘われて作りました。
 スウェーデンのお土産で有名なダーラホースのクッキー型を使って、シマウマを作ったのが私です。

 この後のクリスマスイブは、ホストファミリーの皆さんとスウェディッシュな
 ディナーをいただきました。部屋のクリスマスツリーの下には私たちへのプレゼ
 ントも用意されていてびっくり!私のホストファミリーは家族構成が複雑な感じ
 なんだけど、クリスマスにはみんな集まって家族と過ごすんですね。



   年の瀬についに、スウェーデンで唯一のラーメン屋さんに行きました!
   その名もラーメンKimama!
   みそラーメンを頼んだんだけど、1300円くらいする。
   そして量は日本の二倍…!量半分の半額にしてほしい…

   味は普通と言った所でしょうか。日本のラーメンはこだわりが命だけど、
   こっちはこだわるには材料とか仕入れにくいんだろうな。
   ラーメンの他にもいろいろメニューあるし。キムチパスタみたいなのとか!
   店員さんは明るくて元気な日本人の方で癒されました。




       年越しの日の私!
      
    なんだか良くわからないと思うけど、スウェの友達の家での、おしゃれな
    年越しパーティーで、ブラックライトの下、蛍光塗料でボディーペイン
    ティングをした私。あやしい人にしか見えない。2011とか書いたんだけど!
    年をまたいだ瞬間にはみんなで外に出て花火をした!
    周りの家中から打ち上げ花火の音がパンパンしてすごく騒がしかった。

                 結構光るもんです!撮影がむずい。


   そして年明けた次の日の昼過ぎには、バレエを観に行きました。
   クリスマスシーズンの公演でこの日が最終公演。演題は「くるみ割り人形」
   しかもスウェーデンバージョン。
   会場がOperanという王立の歴史的な建造物でもあり、劇場の建築装飾がやば
   かった!


    ステージの手前下の空間にオーケストラがスタンバっています。
    バレエの公演中ずっと生演奏だから迫力があった!

                       ロマネスコを感じます!
       スウェーデンはフランス文化の影響を強く受けてるそうです。



    バレエ演劇は、台詞もないし、わかりやすく楽しめました。
    でも会場の豪華な装飾美に対して舞台装飾や服飾などが、昔のスウェーデン
    の素朴な感じだった。
    雪片の精がきれいだったなぁ…!



    最後にスウェーデンのお昼3時の景色をどうぞ。
    この日は夕日がやばいきれいだったー!
    ポストカードのような写真が撮れました。


    ではみなさん、今年もよろしくお願いします!
    

2011年1月2日日曜日

!!Gott nytt år!! #2/3 Germany trip+Christmas


    ☁12月17〜21日☁

    クリスマス前のドイツに行きました!一緒にスウェーデン留学をしている
    友達も一緒 です。
    安い航空券だったから、朝8時とかにはドイツ着いちゃって、10時くらい
    にはベルリン市内に来ました。
    スウェーデンから少しでも南の国ならまだ温かいだろうと思ってドイツに
    来たものの、おそろしく寒かった。
    人生初のマイナス20度以下をここで体験しました。
    雪はスウェよりまだ少ないけど。
    早朝初の飛行機とわずかな機内睡眠(前夜はスタジオ泊)で朝から二人とも疲
    れきっていましたが、ドイツ来てまず最初に見たのがグッゲンハイム美術館
    で、その後、医学博物館に行きました。これは友達が医学生の知人からおし
    えてもらった特殊スポットなんですが、Charite医大内にある博物です。
    
    グッゲンハイムは美術館というより広いギャラリーという規模だったけど、
    モーリスルイスとかの平面作品の色彩アブストラクト選抜!みたいな展示で
    キャンバスサイズもでっかいしすてきな空間でした。結局今回のドイツ訪問
    ではクリスマス休館とかもあって美術館ほとんど行けなかった。現代美術の
    国なのにちょっともったいなかった。また来るぞ。

    なので、
    今回のドイツで一番濃かった展示がまさかの医学博物館となりました。

    この写真で川の向こう岸にある赤い建物群が大学の敷地です。
    この位置から博物館にあたる建物も見えます。


     館内は撮影禁止なので、hpから画像ひっぱってきました。

博物館は4階くらいまであって、各部屋には説明キャプションや蝋でできた症例モデルの展示、そしてこんな感じにガラスケースに入ったホルマリン漬けやキャスト漬けの現物症例達がたくさん展示されていました。ありえないくらいゆがんだ骨格の子供の全身骨格標本とか、一人の体内から出た恐ろしい量の腫瘍とか膨張しまくってしまった腸とか、ありえない胎児標本などなど…私はグロいのすきだから最初から大丈夫なんですけど、女子らしくありえない…!とかうめきながら全部見ました。

あと、展示室の小窓から隣につながってる大学の教室をのぞき見ることができたんですけど、それがこの画像の教室で。私が見たときは先生と数人の白衣を着た学生が向かい合って腰掛けながらの講義が行われていました。教室内の壁が、いい感じの雰囲気の古い建物をそのまま使ってるみたいで、なんだかすごくかっこよく見えました。


この博物館で今日の観光を終えて、お泊まりさせてもらう友達と待ち合わせました。
そしてその子の家に着いてすぐ私たちは夜のベルリンへ再び繰り出し、バンドのライブにでかけました。はっきりいってめちゃハード無理すぎるプランだったけど、友達はその日誕生日で、その子を祝う為に私も来たし、チケット買っててくれてたので、行きました!なんていうか彼ら曰くelectro+trashな音楽らしく、trashとかそんなジャンルがあることすら知らなかったけど、聞いたら確かにtrash!な感じでした!w
ライブハウスは古いホテルのロビーを改造したようなおしゃれ廃墟的なところでした。ビールを一杯だけ飲んだ。せっかくのドイツビールなのに疲れてなんだか味はどうだったか覚えていない…。踊りながら寝てたし…。



  そして疲れきってその日は夜中1時だか2時だかにやっと眠りについたのでした。


  ここからは時間軸は適当ですが、m(_ _)m
  私たちのファンキーなドイツ観光をご紹介します。

  ここは、泊まらせてもらったお家付近の通り(ベルリン市内)です。
  天井がドーム状になっている建物はユダヤ教の教会です。
  建築物は美しいですが、入り口には24時間体制で長銃を持ったガードマンが
  二人スタンバっていてものものしいかんじでした。遠くにテレビ塔も見えます。



   そして同じ通りにあるこの建物。
   元は廃墟だったそうですが、この建物に住み着いた貧しい人達がこの建物内で
   アート活動を始めて、観光名所的な働きをして生計を立てているらしいです。

 
        建物の入り口をくぐると。


       廃材でできた彫刻物達が雪をかぶってお出迎え。
       

      ここの住人の方々。すてきな暖炉です。
      気さくに話しかけてくれた彼はイタリアから移住してきたそうです。
    

        廃材彫刻と絵画

       さらに建物の上の階へ侵入捜査。
         
   ポスターやらグラフィティーやらで壁という壁が、激しく埋められています。
    
          
        これはまさに

        建物が 
      

        キャンバス! …状態
    
    

   そしてここはオリジナルポスターやポストカードを売っている階。

   モチーフにはベルリンの壁とかその時代の写真をコラージュしたりして、
   神も戦争も文化も人間の性質も、彼の目線から描かれています。
   バスキアとかバンクシーとかの流れを感じます。

   ドイツに来てすぐグラフィティありすぎ!と思った。
   空港からベルリン市街へ向かう電車の窓から、さんざんグラフィティーばかり
   目に入ってきた。グラフィティーが描かれている建物は異常なほどたくさん
   あって、それらは全部グラフィティーのせいで廃墟に見える。
   建物の高い所まで広い面積で描かれているからかなり存在感が強い。
   ヨーロッパでは、グラフィティーがアートとして大分受け入れられ、
   洗練されたアートグラフィティーもあるけど、建物を廃墟にしか見せない
   グラフィティーは全然アートではない!ただの廃墟化プロジェクトだ。
   そんな私はここではポストカードを3枚ほど買いました。

       

     一番上の階には立体作品がありました。

    魔法陣のようなものが描かれた、アングラな空間でした。


    廃墟アートを後に、さらに街の中心地へと向かいました。

    Alexanderplatz駅前!ジャーマンソーセージ売ってます!

    こんな傘付きのソーセージ売りが駅前に数人いた。w

       
 
      ドイツの、キャンドルの炎で回転するおもちゃをでっかくしたタワー☆


       ここはクリスマスマーケットです。

     こういうキャラクターバルーンがこっちだとやけにかわいいんだよね!

       
     ベルリンドームの前に並ぶ屋台!(Genmarmen market)
     この星ライトはヨーロッパのクリスマスに欠かせないアイテム。
     スウェーデンでもほとんどの家が窓辺にこの星を飾ってました。
       
   これも別の広場のクリスマスマーケット(Under den linden とFriedrichst.の交差点)

   クリスマスマーケットは日本で言う、お正月の神社周りの屋台のような物。
   クリスマスグッズや屋台菓子、時にはオリエンタルな物も売っています。
   そして日本の甘酒にあたるような飲み物として、グロッグというホッとワイン
   の屋台もあります。グロッグ屋台では毎年、その年のマグカップを作っていて
   その年の年数とマーケットの名前がプリントされたマグカップで飲みます。

    マーケット内の芸人達
                         多分紙芝居

               絵になっちゃってる人。寒そう…

                メリーゴーランドは本格的なかわいさ!




   そして観光名所のBranden-burger torとでっかいクリスマスツリーも見た!



   そしてこれは!


      

     コカコーラトラックだ!     欧米でのクリスマス名物です。


                          トラック大行列!
                        サンタも運ばれてる!

     バンドやらコーラスやらいろいろ乗りながらクリスマスソングと
     コカコーラソングを熱唱しながら徐行するトラックたち!
     缶コーラも無料で配ります。

     日本のデコトラ達も年末に合法でねり走ればいいのにね!


   さて、もう一人の友達の家にもお泊まりに行きました。
   こちらはドイツの南の方。田舎だけど大きくてモデルハウスみたいなきれいな
   お家でした。そり滑りもした!ドイツではみんな木製のアナログタイプの
   そりを持ってる。とてもかわいい。


   お泊まりさせてもらったお部屋のベッドに仕込んであった、友達のお母さん
   からのプレゼントには感激!同じ友達のおばあちゃんからも同じように
   お菓子やらベルリン的な物が詰まったプレゼントをもらいました。お年玉も…
    


    最後はみんなで飾ったクリスマスツリーでドイツ編を閉めます!
    クッキーも作ったし、ドイツのクリスマスを満喫した旅でした。
        
    
        では、スウェーデンのクリスマスと新年編へ続く。

!!Gott nytt år!! #1/3 Mold making course


    Mold making (型取りモデル制作)の授業を紹介します!
   私は年末にこの授業をはりきりすぎて、自分で自分を忙しくしてしまった。
   だけど、シリコンとかキャストがタダで使い放題なので楽しかった〜!

   ここが彫塑部屋です。
   私の通ってる大学の彫塑部屋とはかなり雰囲気がかけ離れている!
   自由に満ちあふれています!!
   へんな形や激しい色の作品がたくさんあって、わんだーらんど!
   私の好きな空間です。
   学校一長身で、長髪を束ねたおしゃれメガネな先生も優しいしファンキーですてきでした。



         授業内容は、まず好きな物を持ってきて型を取る。
         つまりシリコンをかける。
          

                         野菜のロマネスコ!


         次の日も好きな物を持ってきて型を取る。

                     犬用おもちゃsqueeze duck




     ☁型取りバナナの制作行程☁


     合わせ型にするので、まず原型を半分粘土で埋めます。 

     こんな色鮮やかな油土を使う必要は全くないのだけど…
     こんなホビー用の安くてカラフルな感じの粘土が最適なんです。
     これ自体でアートです。むしろウォーホル。
     先生からも美しいねとお褒めの言葉をいただいた。♥
             
             


     そしてシリコンがけ。
     緑色の管は、型取り後に流し入れるキャストの注ぎ口と空気の抜け道。

         
   反対側もシリコンをかけて…


   型ができたら、別のキャスト部屋でレジンキャストを流し込みます。
   透明のレジンキャストを使ってたので、私も透明のキャストを入れました。

 
        キャスト硬化後!パカーン!


         実はキャスト時にグミベアーを入れたんです!



     街で買った雑貨額も型取りしまして…




     グミ入れて…



     わーい。グミベアフレームの完成!


     これはドイツ人の友達の誕生日プレゼントに作りました。
     グミベアーはドイツ生まれ!
           
     これができた次の日に私はドイツに行ったんです!
     冒頭に紹介した他の型はそっちのけででかけました。
          
     なのでドイツ編に続く!